動物愛護条例 ようやく今議会で制定へ! 殺処分数ワースト5位 人と動物の共生社会の実現を!
千葉県は9月18日に開会の9月議会において、動物愛護条例を上程することとしました。
あみなか肇も同条例の制定を強く要望してきましたが、ようやく実現しました。
近年の全国的なペットブームもあり、千葉県においても多くの動物が飼われています。
それにともなって、飼い主の動物に対する知識や意識も向上しています。
しかし、その一方で不適切な飼い方による近隣への迷惑・苦情や咬傷事故、殺処分される犬・猫が多数存在するといった問題があります。
もちろん人だけでなく、不適切に飼われた動物も不幸になっているのは同じことです。
そこで、県民の動物愛護精神の涵養に資するとともに、動物による人の生命等への侵害・生活環境の支障を防止し、人と動物の共生社会の実現を図ることを目的として、動物愛護条例が制定されることとなりました。
47都道府県のうち、動物愛護条例を制定していないのは、千葉県を含め5県(千葉、石川、山口、長崎、沖縄)のみとなっています。ちなみに千葉県にある条例は「千葉県犬取締条例」であり、現在のところ、動物愛護の精神とは程遠いものとなっています。
また、千葉県は収容した犬・猫の殺処分数が全国でもワーストレベルとなっています。
こうしたことからも、収容した犬・猫を新しい飼い主に譲渡するなどの殺処分を減らすための取組などが強く求められており、同条例はこれに応えるものでなければなりません。
そして、同条例では多くの問題を発生させる可能性のある多頭飼養(数多くの動物を飼養すること)については、犬・猫合わせて10頭以上の飼養の場合、届出義務を課すこととしています。
また、飼い主が特定できるようマイクロチップの普及啓発も実施することとしています。
これら条例に盛り込まれた一連の施策の実施により、人の命と同じく限りある動物の命を尊重し、動物と動物を飼う人・飼わない人がともに心地よく暮らせる千葉県の実現に向け、県の対応を要望して参ります。
千葉県議会議員
あみなか肇