常なる政策研究
2011.07.11 - ブログ
現在、先週末で閉会した6月定例県議会についてのレポートを作成しています。
限られたスペースなので、すべての議案等を取り上げ、それについての考えや意見を表明をすることはできません。
県民の皆様にとって関心が高いと思われる事業、予算額が多い事業などを取り上げ、事業そのものの有効性、今後の課題などについて検討し、自分なりの結論を端的にまとめています。
ところで、事業等を検討していると、
・他の都道府県ではどのようにしているのか
・同様の事業を市町村が実施している場合、市町村ではどのようにしているのか
・財源はどうなっているのか
・国、県、市町村のどのレベルで実施すべきか
・民間企業だったらどうしているのか
・法的な整合性はとれているのか
・経済学的な観点からみて、社会的厚生を損ねていることはないか
・社会的な公平・公正の観点からはどうか
・事業の予算額だけではなく間接費用等を含めた総費用と事業の便益は見合っているか
・自治体として社会的責任を果たしているのか
など、あらためて多数の論点が出てきてしまいます。
不本意ながら、時間的な制約、マンパワーの制約からあきらめざるを得ないことが多く、自分としても不完全燃焼であり、とても残念です。
議案が提案されてから、課題の検討をするのではなく、普段から課題についての「引き出し」を数多く持ち、検討を加えておくことの重要性が痛感されます。
そうすることで、執行部からの提案に対し、短時間でより内容の濃い議論が展開できることで、政策の深化が図られ、もって県民の皆様によりよい行政サービスを提供することができることになると考えています。