PED(豚流行性下痢)への実効的な対応を!
2014.06.02 - ブログ
豚流行性下痢(PED Porcine Epidemic Diarrhea)が千葉県内でも急激に数多く発生しています。
PEDの概要は以下のとおりです。
PEDとは(農林水産省ホームページから)
豚とイノシシがかかる病気であり、水様性下痢が主な症状ですが、ヒトには感染しません。
また、体力のない10日齢以下のほ乳豚では高率に死亡する場合がありますが、成長した豚は、発症しても回復し、また、感染しても発症しない場合もあります。
豚肉を食べてヒトがPEDにかかることはありますか?(農林水産省ホームページから)
PEDにかかっている豚の肉が食品として流通することはありませんが、仮にヒトがその豚肉を食べたとしても、PEDは豚とイノシシがかかる病気であるため、PEDにはかかりません。
PEDは昨年10月、7年ぶりに国内で発生し、その1例目は沖縄、12月には宮崎や鹿児島に拡大、千葉県内では今年3月27日に発生が確認されました。
また、5月26日現在、これまでに1道37県701農場743,138頭の発生が確認(農林水産省HPから)されるなど、全国的に拡大しています。
そして、千葉県では、5月28日現在、96,479頭の発症が確認され、24,238頭の死亡が確認されています。
こうした事態を受けて、国・県はワクチンを確保し、県内では5月12日から供給されています。
ワクチンを接種した母豚から産まれ、その乳を飲んだ子豚は、PEDウイルスに感染した場合の死亡率が低下(接種しない場合:8割 → 接種した場合:3割以下)するものと考えられています。
また、ワクチンが母豚に投与されてから、抗体ができるまでに約6週間かかることから、ワクチンが供給された5月12日から6週間経過後、およそ7月にはPEDの一定の終息が見込まれています。
そして、子豚が生まれてから出荷されるまでの期間は約6か月であるため、10月以降の豚肉の供給不足、及び価格の上昇が懸念されますが、本県の例年の豚の出荷頭数は約100万頭前後であり、出荷量に占める死亡頭数(約2万頭)の割合は限定的なため、大きな影響は無いのではないかと考えられています。
とはいえ、千葉県は、全国第5位の養豚県であり、万が一の時の影響も大きいと考えられることから、あみなか肇は、引き続き適切な県の対応を要望してまいります。
千葉県議会議員
あみなか肇