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総武線 京葉線に防風柵設置 輸送障害の減少に期待!

JR東日本では、強風時の列車の安全性を確保するため、強風に対する運転規制を実施しています。

平成17年12月25日に発生した脱線事故(秋田発新潟行きの特急いなほ14号が羽越本線砂越駅~北余目駅間で突風を受けて脱線転覆し、乗客5人が死亡、運転士を含む33人が重軽傷を負った事故)にかんがみ、翌平成18年1月19日から、風による運転規制を実施する箇所については、「早め規制」に変更することとなりました。

これによって、強風による運転規制の頻度が高まりました。


この運転規制による輸送への影響を緩和することを目的として、防風柵の整備を首都圏を中心とした線区に実施することとされました。



防風柵の設置によって、運転規制の発令回数が減少することが期待されています。

具体的には、総武線(錦糸町~千葉間)について、昨年度は強風による「運転中止」時間が123分であったとのこと。これが、防風柵(高さ約2㍍)の設置によって、9分にまで短縮できるとの試算もあるとのことで、大幅な改善が見込まれています。



引き続き、県を通じ各鉄道会社に対し円滑な運行を要望してまいります。




(小岩~市川間の防風柵)




(平井~新小岩間の防風柵)


東京新聞 2014年6月29日

総武線 風に負けない 防風柵を初設置 JR「運転中止9割減」期待  


千葉と東京をつなぐJR総武線に5月末、初めて「防風柵」が設置された。県境の江戸川や荒川にかかる橋は海側からの強い風が吹きやすく、運行のネックになっていた。JR東日本千葉支社は「風による運転中止の時間を9割減らせる」と自信を見せる。 (内田淳二)

千葉から総武線の電車に揺られて江戸川の橋へ。海側の窓からすぐそばに見えるのが防風柵だ。上部は網目状になっていて、輝く川面が透けて見える。

「景色のためではありません。風の流れを研究した結果なんです」。JRの担当者は説明する。柵はレールから二メートルの高さしかないが、ちょうど風が柵にぶつかって電車の上を通り抜けるように設計。下部が板状なのは、防音を兼ねるためだという。

設置区間は、江戸川をまたぐ「市川-小岩間」と荒川・中川が流れる「新小岩-平井間」の計約一・六キロ。強風で総武線が運転中止となる原因はこれまで、この二カ所に集中してきた。顕著になったのは二〇〇五年以降。山形県で起きた強風による列車の転覆事故で、運転中止となる風速の基準が厳しくなったためだ。

現在、この基準は風速二五メートルだが、柵を設置すれば、同三〇メートルまでは運行できるようになる。中止時間は従来の九割削減できる見通しだ。例えば〇九年~一〇年の二年間、計八時間あった市川-小岩間の運転中止時間は計算上、わずか十四分に減らせるという。

総武線よりも東京湾寄りを走り、さらに「風に弱い」と言われていた京葉線は二〇〇七年以降、先行して防風柵を採用。中止時間を六割削減する効果を挙げている。

総武線を毎日使っているという会社役員の男性(52)は「風で止まることが多いから、強風の日は電車を使わないようにしていたぐらい。柵ができたことには気付きませんでしたが、改善されればうれしいですね」と喜ぶ。

JRによると、設置以降、まだ強風が吹いた日はない。JRは「自然が相手」と実際の効果などを注視。「基準を緩和した分、安全性をより高めるため風速計の設置箇所も増やした」と話している。


千葉県議会議員

あみなか肇