児童虐待 千葉県4800件 前年比1800件の大幅増加
2014.04.21 - ブログ
○10年で5倍増!4000件突破 県内の児童虐待相談対応件数
図表4 千葉県の児童虐待件数の推移(単位:件)
厚生労働省 各年「福祉行政報告例」から作成
図表4は千葉県内に設置されている児童相談所における児童虐待相談の対応件数をみたものです。平成24年度は約4800件と初めて4000件を大きく突破し、平成15年度の約900件と比較して約5.3倍に増加していることが分かります。
また、平成23年度から平成24年度にかけて、約1800件大幅な増加となっています。
この要因の一つとして、県警がDV対策等を強化したこともあげられるとのことです。
○10年間で8倍増!800件突破 千葉市の児童虐待相談対応件数
図表5 千葉市の児童虐待件数の推移(単位:件)
厚生労働省 各年「福祉行政報告例」から作成
図表5は千葉市児童相談所における児童虐待相談の対応件数をみたものです。平成15年度は約110件で、平成24年度の約820件と比較して約8倍に増加していることが分かります。
○児童虐待防止に向け、関係機関との連携強化・児童相談所の機能充実を!
以上みてきたように、児童相談所における児童虐待相談の対応件数はここのところ大幅に増加しています。
私たちは、これに対応できるだけの、児童相談所及び自治体の児童虐待担当部署のスタッフの充実を図らなくてはなりません。特に、児童福祉司及び児童心理司をはじめとした児童関連有資格者の配置は急務です。
また、保育所、幼稚園、学校、医療機関、警察、民生・児童委員、社会福祉協議会、福祉事務所などとの連携を強化し、子どもの安全確保の徹底、必要な場面での一時保護の実施、妊娠期からの相談支援体制の充実、母親・父親の孤立化の防止、通報・相談体制などの強化を図る必要があります。
また、県警によるDV対応への強化と、それに伴い増加する通報に対応する体制整備が必要です。
私たちは、すべての子どもが虐待の不安から免れ、心身ともに健やかに育成されるような環境をつくっていかなくてはなりません。
千葉県議会議員
あみなか肇