– 笑顔で暮らせる千葉県づくり – 千葉県議会議員 あみなか肇

上下水道料金の徴収一元化を!(その1)

千葉県では、千葉県水道局が京葉・東葛地域の11市(千葉市・船橋市・市川市・習志野市・松戸市・市原市・鎌ヶ谷市・浦安市・成田市・印西市・白井市)、県内人口の半分近い約300万人に末端給水事業を実施しており、全国的にみても3番目に大規模な水道事業体となっています。(図表1 図表2)
図表1

図表2 千葉県水道局 給水市町村別内訳

(千葉県水道局ホームページより 平成23年3月現在)

その一方で、下水道事業は上記11市が個別に経営しています。

このため、上水道料金は千葉県水道局が、下水道使用料金は各市がそれぞれ別々に請求・徴収することとなっています。

全国的にみると政令指定都市(千葉市を除く)及び人口20万人以上の都市(千葉県水道局給水区域を除く)では、上・下水道料金の徴収一元化が行なわれているとのことです。

したがって、千葉県水道局給水エリアのように、比較的大規模な都市部において、上水道と下水道使用料金が別々に請求・徴収されているのは、稀なケースといえます。

上・下水道料金の徴収一元化のメリットは熊谷俊人千葉市長が力説しておりますが、以下の3点に集約できるものと考えます。

●住民サービス向上効果
これは各種手続きにおいて、それぞれ県水道局及び市下水道担当部局への2重の手間を重ねることがなくなり、利便性が向上する効果です。

●徴収率向上効果
水道料金の未納に対しては、水道を止めることによって、支払いを強く促すことができるものの、下水道は使用を差し止めることができないことから、水道と比較して、その徴収率が低くなってしまう傾向があります。
そこで、上・下水道料金の徴収を一元化することによって、下水道料金の徴収率を高めることが期待できる効果です。

●コスト削減効果
印刷物・郵送代の削減や、11市で別々に稼動している料金徴収システムの維持費の削減など、徴収に要する事務コストを削減することができる効果です。

≪その2に続く≫

千葉県議会議員

あみなか肇