「千葉」、「成田」、「利根川」など中国で商標登録(商標その1)
2014.01.14 - ブログ
千葉県内の市町村54団体のうち、20団体の市町村名が中国において商標登録されていることが、あみなか肇が実施した政務調査によって初めて明らかになりました。
また、県内市町村名以外の県内地名等においても複数の商標登録が確認されました。
県はこの様な実態を把握していませんでした。
この問題については、県民の皆様、国民の皆様の関心がとても高く、新聞やテレビニュース等の報道でも大変大きく取り上げられるとともに、多数のご意見をあみなか肇に直接お寄せいただきました。
<商標登録されている県内市町村名>
千葉、野田、成田、東金、旭、柏、八千代、
鴨川、富津、浦安、八街、印西、白井、富里、香取、山武、多古、芝山、長生、長南
<商標登録されている県内市町村名以外の県内地名>
利根川、房総、上総、下総 など
ここのところ中国において、日本の地名等を第三者によって商標出願又は登録されてしまう(冒認出願)という問題が発生しています。
もし、中国で第三者による商標登録が認められてしまうと、その商標を用いた物品等を日本から中国に輸出しようとした場合、商標権侵害で訴えられる可能性があり、中国での商業活動に大きな影響を受けてしまう恐れがあります。
ここで注意しなくてはならないことは、千葉県内の地名が、中国国内において公知ではない可能性も極めて高いこと、同じ漢字文化圏として県内市町村名が中国国内において別の意味を有した語として使用されていること(例えば、中国国内において同じ漢字を使用した地名が存在する可能性もある)などの可能性も極めて高いことなどから、当然ながらこれら全てが冒認出願という訳ではないということです。
同様に、日本国内の企業があらかじめ権利を保護するために登録したケース、日本と中国の合弁会社が登録したケースなども想定されるところとなっています。
また、調査に使用した中国商標局の中国商標網が、免責事項として、提供している情報はあくまでも参考データとしていることなどから、当該調査は正確性の点において、限界を有している点にも注意が必要です。(その2へ続く)
千葉県議会議員
あみなか肇