非稼働の病床 2,517床 千葉県
2014.07.07 - ブログ
非稼働病床とは、医療法上許可を得ているものの、医療機関の都合により、実際には入院できる状態にない病床を指します。
千葉県が実施した調査によれば、県内の非稼働病床数は2,517床とのこと。
そして、非稼働病床が生じてしまう理由としては、医師不足、看護師不足、施設の老朽化等があげられているとのことです。
せっかく医療法上の許可を受けているにも関わらず、上記理由で病床が設置できないことは、県内の医療資源の有効活用の観点からは大いに問題があります。
本県の人口当たり病床数は、下図のとおり、全国的に見ても最低レベル(ワースト4位)であり、この貴重な病床が実際に稼働されていないとなると、実態としては、より人口当たりの病床数は少ないこととなってしまいます。
当ブログでも何回も取り上げていますが、千葉県は人口当たりの医師、看護師数が全国的に見て最低レベルにあります。
これが非稼働病床が発生する原因にもなっています。
千葉県は、医師・看護師の養成、特に県内での看護師養成数の増加が足りなかったこと、両職種の確保策の充実が足りなかったことが指摘できるのではないでしょうか。
今後の急速な高齢化を考慮すれば、医師・看護師不足対策は千葉県にとって喫緊の課題であり、非稼働病床の問題も貴重な医療資源を活用する上で早急に対応しなくてはならない課題です。
あみなか肇は引き続き県に対し、非稼働病床の再稼働を含めた適切な対応を要望して参ります。
千葉県議会議員
あみなか肇