入札妨害容疑での県職員の逮捕を受けて
2014.04.25 - ブログ
千葉県水道局が発注した工事で、入札の最低価格を業者に漏らしたとして、水道局職員が官製談合防止法違反などの容疑で県警に逮捕されました。
報道によれば、千葉水道事務所が行った入札125件のうち、最低制限価格との差額が1万円以下での落札が12件あり、そのうち8件が当該職員が在籍する課での入札で、うち6件が千円未満の僅差だったとのこと(逮捕容疑はそのうちの2件)。
本人の認否が明らかでなく、刑事裁判での有罪判決が確定していませんので、確定的なことは言えませんが、逮捕容疑が事実だとすれば言語道断です。
県では、一昨年にも、県発注工事をめぐる入札妨害事件で、公契約関係競売入札妨害と官製談合防止法違反の罪に問われた土木事務所の幹部職員(懲戒免職)が逮捕、有罪判決を受けたばかりです。
千葉地裁の判決では「入札に関して職務の公正と県民の信頼が損なわれた」、「公務員としての立場を悪用しており非常に悪質」などと指弾されたとのことです。
また、5年前の出来事ですが、県では36億6千万円にも及ぶ不正経理で、懲戒処分434人を含む1824人を処分したばかりです。
それにもかかわらず、また今回、こうした疑いが持たれてしまっています。
あみなか肇は、こうしたことが今後再び発生することがないよう、今回の事案の徹底的な全容解明を行うこと、水道局を含む県全体の入札等の総合的な検証を実施すること、実効的な再発防止策を講ずること、もって県民の信頼回復に努めることなどについて、県には既に申し入れをしました。
今後の県の対応を注視してまいります。
千葉県議会議員
あみなか肇