医師確保なるか 新たな医師修学資金貸付制度創設 県内出身者対象
2014.03.17 - ブログ
千葉県は平成26年度予算において、県内の医師不足の解消を促進するため、医師修学資金貸付制度について、新たな貸付制度を創設しました。
これまでの医師修学資金貸付事業は、千葉大学、順天堂大学、日本医科大学、帝京大学の医学部生で、将来、千葉県内の医療機関に従事しようとする者を対象としていました。
しかし、今後急速な高齢化の進展に伴う医療需要の増大が見込まれることから、県は、他県の医学部に入学した千葉県出身者のUターンを促し、県内病院での就業に結びつけるため、これまでの貸付制度に加えて、新たに「ふるさと医師支援コース」を設置しました。予算額は1800万円となっています。
○新設「ふるさと医師支援コース」の概要
・貸付対象 県外大学医学部に入学した学生(千葉県出身者)で、将来、県内医療機関に就業しようとするもの。
・貸付人数 10人
・貸付額 15万円(月額) (180万円(年額))
・貸付期間 6年間(医学部の修学年数)
・返還免除 知事が指定する医療機関(県内)で、9年間従事した場合
県の試算では、これら医師修学資金貸付制度によって、平成37年度までに315人の医師を確保することができると見込んでいます。(内訳:既存制度255人 ふるさと医師支援コース60人)
本県の医師不足の現状としては、すでにご案内のとおり、全国でも人口当たりの医師数が全国ワースト3位となっています。実効的な医師確保策を求めていく必要があります。
また、県においては、月内にも、千葉大学医学部付属病院に委託した「千葉県医師・看護職員長期需要調査」の結果を発表することとなっています。
当該調査では医療圏別、施設の種類別、診療科別等の区分での需要側の推計等が実施されるものとしています。
このように、今後必要とされる医師・看護職員の長期の需要数を算出し、それに基づき、今後の具体的な確保策を検討することは大変重要であると考えます。
県からの調査結果の報告があり次第、当ブログでも取り上げたいと考えています。
千葉県議会議員
あみなか肇