投資不適格な債権も 県外郭団体 仕組債(その2)
2014.01.04 - ブログ
千葉県の外郭団体37団体のうち、4団体において、ハイリスクとされる「仕組債」を総額131.3億円保有しており、平成23年3月末現在で32.5億円の評価損を抱えていることが私の実施した政務調査によって初めて明らかになりました。県はこの様な実態を把握していませんでした。
NHKニュース映像より(NHKのニュースで取り上げていただけました。)
千葉県の外郭団体が保有する仕組債の信用格付の状況についても調査したところ、以下のとおりであることが確認できました。
外郭団体が保有する仕組債の信用格付
平成24年3月現在の格付
原則としてS&Pの格付
なお、信用格付とは、民間の信用格付け会社が、主に国債及び社債等に係る利息や元本の支払いの確実性について、記号で示したものです。
大手格付会社の一つであるスタンダードアンドプアーズ(S&P)では、最高の「AAA(トリプルA)」から、最低の「D」まで20段階程度の格付があります。
一般的には、「BBB」以上の格付の債券は投資適格とされますが、「BB」以下の債券は投資不適格とされ、信用力が低く、元本の償還や利息の支払いが不確実な債券とされています。
外郭団体が保有する仕組債のうち、6件、総額(取得価額)約8.6億円分が「BB」に該当し、投資不適格な債券とされていました。
≪以下、次号へ続く≫
千葉県議会議員
あみなか肇