千葉市中央区 浜野川河口付近で発生した浸水被害の迅速・詳細な調査の実施を
2015.09.25 - ブログ
9月18日(金)、浜野川河口付近で浸水被害が発生しました。
現在、この浸水被害の発生原因は県及び市など関係団体によって調査中とのことです。
しかし、一部の報道等によれば、南米・チリ中部沖で発生した地震に伴う津波注意報を受信したJアラートに連動し浜野水門を閉鎖したことが、浸水被害の原因と考えられるのではないかとの指摘もあるところとなっています。
浜野水門と同様に、Jアラートによる津波注意報等を受け、自動閉鎖される水門の数を調査したところ、千葉港において県港湾課が管理する水門は17基、そのうち13基がJアラートと連動していることが明らかになりました。
担当課からのヒアリングによると、現在のところ、Jアラートによって津波注意報等の緊急情報が伝達されると、自動的に水門が閉鎖されるとのことです。
つまり、Jアラートによって津波注意報等の緊急情報が伝達されると、たとえ水門近郊の内陸部で大雨が降っていても、それは考慮されることなく、水門は自動的に閉鎖されるとのことです。
人間の判断が介在する余地がないことから、水門を閉鎖しないことによって生じると考えられる津波による被害、水門を閉鎖することによって生じると考えられる浸水の被害、これらの想定される被害の大きさを比較考量したうえで、水門の開閉の判断がなされることはないとのことです。
ただし、実態として、今回も他の水門では、Jアラートによって自動的に水門が閉鎖された後、河川側の水位の上昇が確認されたため、ポンプを作動させその水位を低下させる対応をしたところもあるとのことです。
今回の浜野水門の対応にどのような課題があったのか、今後どうすれば防ぐことができるのか、県及び市など関係団体による調査が待たれます。
また、Jアラート連動の水門が、全国でどの程度あるのか、担当課ではわからないとのことでした。
そして、今回のように、津波注意報等によって水門が閉鎖されている時に大雨が降り、浸水被害が生じたという事案も、担当課では把握していないとのことでした。
今回のような事案は、県内のみならず、Jアラート連動の水門を有する地域では、どこでも発生しうる可能性があると考えられることからも、県等による迅速、詳細な調査・事実解明が必要と考えます。
千葉県議会議員
あみなか肇