県立・特別支援学校 5校新設へ
2014.11.24 - ブログ
来年4月に新規開校(校舎等は既存施設を活用)する5つの特別支援学校について、今12月議会に議案が上程されました。
具体的には、以下の5校です。
・習志野特別支援学校 (旧:習志野市立袖ヶ浦東幼稚園)
・船橋夏見特別支援学校(旧:県立船橋旭高校)
・矢切特別支援学校 (旧:県立松戸矢切高校)
・飯高特別支援学校跡地(旧:匝瑳市立飯高小学校)
・大網白里特別支援学校(旧:県立白里高校)
千葉県の特別支援学校では、児童生徒数の増加が著しく、それに伴う教室不足や施設の狭隘化が大きな課題となっています。
特に、知的障害特別支援学校では、近年小学部や中学部の児童生徒数の増加が顕著です。
その背景としては、
①発達障害も含めた障害のある児童生徒やその保護者に、特別支援教育に関する理解が浸透してきている、
②一人ひとりに合わせたきめ細かな教育や職業的自立に向けた就労支援などが、児童生徒やその保護者に評価されてきている、
ことなどが指摘されています
特別支援学校の児童生徒数の増加について、具体的な状況をみると以下のとおりとなっています。
(1)これまでの児童生徒数の推移
特別支援学校の児童生徒数は、グラフのとおり、平成12年から22年の10年間で1,521人増加し、平成22年度は5,337人(平成12年度の約1.4倍)となっています。
この増加分の内訳を障害種別で見ると、知的障害特別支援学校の児童生徒が約99%とほとんどを占めています。
一方、肢体不自由特別支援学校においては微増、盲学校、聾学校及び病弱特別支援学校においては、横ばい又は減少傾向となっています。
(2)今後の児童生徒数の推計
今後10年間の特別支援学校の児童生徒数についての推計は、グラフの右側(推計の部分)部分となっています。
具体的には、平成22年度の児童生徒数は5,337人ですが、5年後の平成27年度までに1,172人増加する見込みです。
さらに、平成28年度からの5年間では830人が増加し、平成22年度からの10年間では、合計2,002人の増加が見込まれます。
なお、内訳を障害種別で見ると、これまでの推移と同様の傾向となっています。
○知的障害特別支援学校‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥増加が顕著
○肢体不自由特別支援学校‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥微増
○盲学校、聾学校及び病弱特別支援学校‥‥‥‥‥横ばい又は減少傾向
過密化解消のためには施設(ハコ)が必要となりますが、大変厳しい県の財政状況を踏まえ、既存施設の活用が必要です。そのためには、県は県立高校の跡地等だけでなく、学校以外の県所有の施設の活用も検討することが必要です。
さらに、県内の市町村教育委員会の協力を得ながら、小・中学校の使用しなくなる校舎や余裕教室の活用についても検討することが必要です。
県は、平成23年度から27年度までの5年間で1,712人分の対応を行うとしていますが、児童生徒数は平成28年度以降もさらに増加し、およそ1,300人を超える対応が必要となることが見込まれることから、あみなか肇は県の特別支援学校の過密化解消に向けての対応について注視して参ります。
千葉県議会議員
あみなか肇