経歴
学生生活も終盤に差し掛かり、就職するに際して、
自分がしたい仕事は、公の仕事、特に地方自治に関する仕事に絞られました。
公務員試験を受けたところ、幸い国家Ⅰ種(現:総合職)試験と地方公務員試験、両方に合格しました。また、金融機関からも内定を頂きましたが、公務員試験に合格した事から選択肢からは除外しました。官庁訪問では、いくつかの官庁からはお誘いを受けることができました。このときは、いわゆる「官僚」になるのか、自治体職員を選ぶのか、相当迷いました。
出した答えは自治体職員でした。
初心である地方自治に関する仕事に従事する事を貫徹しました。
また、政策を考えるときに、机上で考えるのではなく、
受け手である住民の方に一番近いところで考えるのがより興味深く思えたことも理由の一つです。
また、政策研究大学院大学で各地の自治体職員の仲間と学んだことも大きな収穫でした。各地の先進的な取り組みやその考え方などについて、実際に従事した経験を持つ学友を通して皮膚感覚で知る事ができました。院での指導教官は、現在一橋大学大学院法学研究科の辻教授(千葉県行政改革審議会委員長)で、厳しくも楽しい充実した院生生活を送りました。
行政の仕事はやりがいもあり、自分でも一生の仕事として誇りに思う一方、こうすればもっと自治が良くなるのに、これはもっと効率化できるのに、これは行政の縦割り主義の弊害だ、などと思う事も徐々に増えていきました。